イタリアに恋する方法 ◎イタリアの友人語録◎

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サルボはフォルテ!

Lui è Forte!

イタリアはフィレンツェに、私物を多々置いている。
中でも、友人ヤコポの家には、荷物の詰まった中型スーツケース、CDプレーヤー、テニスラケット、小さな段ボール箱、そして多くの書籍類がある。

今回は、友人サルボの家に滞在させてもらっているのだが、ヤコポの家へ行かなければならなくなった。
日中一人で暇を持て余していたので、「明日、小旅行にでも行こう!」と思い立ち、ある書籍が必要となった。
『地球の迷い方/トスカーナ編』だ。

ちょうど、サルボと夜中にディスコへ行く予定があったので、途中ヤコポ宅へ寄ってもらうようにお願いした。


フィレンツェの中心地は道が狭く、一方通行だらけ。
散々、走り回っていたのだが、「これはひとつ、ヤコポに電話して最善のルートを聞こう」ということになった。

以前よりも、イタリア語がヘタクソになった私、うまく伝わらない。
運転席のサルボと電話を代わった。

ほどなく、無事到着したが、ディスコの方は遅刻となった。


後日。
ヤコポから聞かれた。

「彼は、フィオレンティーノ(フィレンツェ出身)じゃないね?」
「そうだよ。何で?」
「この前の電話…。彼はフォルテ(強い)ッ」
「何が『強い』?」

「訛り」

「・・・。彼はシチリアーノだよ。カターニャ出身」
「ああ、シチリアはイタリア語じゃないから」

生粋のイタリア人でさえ、サルボの『シチリア訛り』は強すぎてよく解らないと言う。詳しく聞いたところ、
「何を言ってるか解らないが、言いたい事は何となく解る」
程度だそう。

きれいなイタリア語でさえ、つたない私。
そんな『イタリア語らしき言葉』を話す家の中に、2週間以上もいた。