強すぎる訛
Dialetto.
最初に出会ったシチリアーノ(シチリア出身の人)は、シモーネ。
そしてピエロ。
二人ともとても綺麗なイタリア語を話していた。
何と言っても『教師』である。小さい子供の。
のちに、シチリア旅行で、サルボの家で、テレビで、『イタリア語とは思えないシチリア訛り』があることを学習した私。
ある日、ボローニャへ向かう電車に乗り込んだ。
コンパートメント内6席には、私と4人の青年達が陣取っていた。
彼らの言葉も、とても聞き取れない。。
たまに知っている単語が耳に入る。
『うぅ、この訛り、シチリアーニに違いない』
シチリアーノ好きの私は、早速話しかけた。
「あなた達は、シチリアーニでしょう?」
「$%!◎&&$W’&W※?!…」
「。~&%#”&!●#※!…」
彼らは、顔を見合わせて、少し言葉を交わしていた。
一人が意を決したかのように、私に向き直り、言った。。
「僕たちは…イタリア語がよく話せません…」
「ッ!」
アルジェリア人だかなんかだったらしい。『訛り』どころか『外国語』だった。