top page imageあのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

「つつむ」

「つつむ展」出品にあたり、つつむという行為を、様々な視点から見直しました。
自然の摂理とはいえ、繭というのは蚕が自らをつつんだ究極のつつみ。

おりしも『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産に登録された年。
蚕と繭を表現した作品で参加することにしました。

--------- コンセプト---------
Silkworms wrap themselves 蚕
Silkworms wrap themselves 繭

蚕は、自分をつつんで繭になる　　
繭は、つつみをつむがれ絹糸になる
絹は、ヒトの身体もつつんでしまう

大きな繭が現れました。
突然変異か、蚕総勢の業か・・・
特大繭の周りでは、小さな蚕がうごめいて、
次につつむは自分だと競い合うのです。

【小風呂敷作品の展示方法】
参加クリエイターの皆さんと並べています。

【繭作品の展示方法】
アクリル板を使い浮いているように見える繭と、その周囲に無数の蚕がうごめいている作品です。

今回の『つつむ展』では、繭はアクリルボックスの上に鎮座させ、約100の蚕はボックスの引き出しに詰めました。あまりの窮屈ぶりに数匹が脱出しているという設定。

グラフィックデザイナー。

デザインオフィス・グッドオファー（2000～西新宿／赤坂）代表。主に書籍の装丁と広報ツールの制作を手がける。日本とイタリアを行き来し、現在は福岡のアトリエで制作中。

＊Arcerina Riccaは、制作販売物のブランド名

あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。