イタリアに恋する方法 ◎イタリアの友人語録◎

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カンビアーレとカンミナーレ

Cambiare o Camminare?

私が頻繁にいい間違える言葉に『Cambiare カンビアーレ』がある。
比較的早い時期に覚えた動詞だ。
日本語では【変わる・替える・変更する・交換する】とかいった意味になる。

 ↑ウフィッツィ美術館のガイドブックを購入し、入館したところ、
  伊語版を手に取ったつもりが、悲しいかな英語版だった。
  きれいなのが欲しくて、棚の奥から抜き出したのがいけなかった。
  その時覚えたのがこれ。
  「Vorrei cambiare. 取り替えてほしいんですが…」


何と間違えるのかと言うと、『Camminare カンミナーレ』だ。
こちらは【歩く】って意味。全く異なる意味である。

しかし、口に出して言ってみてほしい。
「カンビアーレ」「カンミナーレ」

その前後に文章も付く。比較的言いにくくないだろうか、「カンビアーレ」が。
しかし、とても頻度の高い単語である。

1日も私と一緒に過ごすと、何度も意味不明の発言に出くわす事になる。
「これを、歩いても、いい?」
「予定を、歩いた方がいい。」
「電話番号が、歩いたんじゃない?」

普段、私のめちゃくちゃ伊語に、寛容なバンビも指摘してきた。
「君は、いつも同じ単語を間違える。」
それでも、私の口は間違える。

普段、温厚なであるバンビは意を決して言った。
「今度間違えたら『ポンッ!』だからね!」
ポンッ!という軽い擬音語とはうらはらに、握りしめたゲンコツをかかげていた。

「君が困るんだよ!そのうち『言い間違い』でなくて『覚え間違い』になっちゃうんだからね!恥をかくよ」

…正論。親心というものだ。
気をつけるようにした。

しかし、なかなか癖は治らない。ドライブ中、
「(信号が)歩いたよ…」

言いながら、しまったと気づいた。
助手席で余計な事を言ってしまったッ。。

ソロリ…と運転席を見ると、同じくソロリ…と振り返るバンビがいた。
その目は怖かった。


『ポコポコッ!』
今回こそは治ったかもしれない。レベル5で気をつけている。
交通事故に遭いたくないからだ。

だが、私にはまだ癖が残っている。
「beve ベーウ゛ェ」「deve デーウ゛ェ」「vede ウ゛ェーデ」だ。