バンビ、おまえもか。
Magari...
イタリアの友人の気まぐれな言動には、多々驚かされる。
しかし、友人バンビだけは比較的常識の通るやつで、信用もしている。
そんな彼、帰国した私に毎度毎度言っていた。
「フユミ~、次はいつ来るんだい?ウチに君の部屋を用意して待っているよ」
夏の渡伊を決める際も、
「絶対ウチに来なきゃだめだよ~、休みの日にはキャンティに行こう!」
と、友情を示していた。
なるほど、楽しそうだ。それを軸に旅行計画を練った。
そんなこんなで出発まで1ヶ月をきった頃、
ペロリと一通のメールが届いた。
「僕に彼女ができたんだよ!君は他の友人の所に泊まれるといいのだけど…」
予定変更。
こちとら海を渡るビッグプロジェクトと知ってのことか。
君は他と違うと信頼してたのに・・・。
強い殺意を覚えた。